五行(五輪のマーク)


皆さん、オリンピックはご覧になりましたか? この度の平昌五輪会場は五角形で、空にはドローンの五輪の”輪”が、そして五色で彩られた会場。五色が織り成すモザイク模様・螺旋模様の美しさは圧巻でした。

はオセアニア、はアジア、はアフリカ、はヨーロッパ、はアメリカという五大陸を表わしているといわれます。

日本が、東洋医学(漢方)という医療技術を陰陽五行論で診ている時代から、《文明開化の音》と共に入ってきた西洋医学へとシフトを切り替えて久しい1914年に、五輪マークを発表しています。(1920年に制定) 

日本では、明治までは日常的に使われていた《五行論》ですが、大正 昭和 平成へと”時”が進むにつれて、数字も暦も変わり、《五行(十干・干支・方位など)》は占いだけのような捉え方に変わってしまいました。オリンピックのマークを機会に《五行》を少し考える機会になればと思います。

五行の意味は、様々な観点からの表現がありますが、一週間の曜日に宇宙がすべて入っています太陽(日)が入って、が入って、属も 入って、も入り、も入って、太陽系の中の星が、全て入っての一週間の暦になっているのです。それを総称して、陰陽(日と月)五行(木火土金水)と表しています。

一年365日。それを80年~100年繰り返して生きれば、私たちはこの世から消えてしまいます。現代のように、「万物の代表のようなお金」を重要視する時代ではなかった古の人達は、常に自然界に目を向け、自然界の中の生き物の一つでしかない人間を見つめ、「命とは?」「生きるとは?」を限りなく追及してきました。その中で編み出されてきた「人体を小宇宙」として捉えての、【陰陽五行】の中に「五臓六腑」を当てはめての考えには、感嘆することが多々あります。


五行は仏教の世界だけでなく、茶道や武道、相撲の土俵など、意識して周りを見回せば様々な所で見られますので探してみれば、これから体調の悪くなった時には「陰陽五行論」での見立てにも、違和感が無くなるのではないでしょうか?

「陰陽五行」の世界は、宇宙がそのまま入っているので、宇宙科学に関心を持って貰えたら、理解のお手伝いになると思います。自分の健康・家族の健康は宇宙から?来ているのか?と空恐ろしい論点なのですが、「健康を考える上で」膨大なスケールが面白く捉えられると思います。

一気に整えられないられないのが申し訳ないですが、気長くお付き合い下さい。

 

《五臓六腑と季節

冬は、五行論では《腎》にあたります。
寒い冬は皮膚も縮まり、五臓も冷えて動きが鈍ります。

《腎》は温めるのが一番の栄養。

《腎の病》 集中力の低下、記憶力の減退、病的な意志消沈。

顔色が黒くて艶がない、低体温、足の冷えと浮腫、腰が冷たくて痛い、夜尿や多尿、めまい、足が冷えて下痢しやすい、足の骨が痛くて長く立つことができない、腰や膝がだるくて痛い、髪の毛のトラブル、歯周や歯のトラブル、難聴や耳鳴りなどのトラブルなども起こしやすい。


黄帝内経のミニ知識

黄帝内経は約二千六百年前にまとめられた、中国最古の医学書ではありますが、現代の医学書にあるような対処療法が書かれている訳ではありません。

人の身体を、いかに自然と共に健やかにするかについて書かれており、更には「身体を修めることは、国を治めることにまで繋がる」との考えに基づいています。人として生きる為の知恵として、哲学や思想、政治が重要と説かれているのです。

黄帝内経には驚く一説があります。
「最近の人間は、自然の摂理を踏み外している」と、私たちが現在抱えている悩みと同じ悩みを、二千六百年前の人たちも抱えていたというのです。

昔に遡るほど、現代社会のような科学の発達などなく自然豊かな環境であるはずなのに、どうして「自然の摂理を踏み外している」などという嘆きの言葉が残されているのでしょう。

現代社会の方が、「自然の摂理などおかまいなし」の感があるのに、黄帝内経のこの言葉はとても考えさせられます。

黄帝内経には、時季との関わりや食品の種類など生活全般で「以下に自分の身を守り、寿命を全うするか」と云ったことが書かれ、人が世の中を生き抜くための知恵、自分の安全を確保するための知恵などが書かれています。

黄帝内経を語る上で欠かせないのは「陰陽五行」と云う思想です。暦や干支、八卦や風水など全てがこの「陰陽五行」が基本となっています。

陰陽五行という考えは、特別なものの見方ではありません。
朝に太陽が昇れば大地の水が蒸発し、雲となり、やがて地に雨を降らせ、その水は高い所から低い所へ流れます。黄帝内経はこういった、自然のバランスと移り変わりのルールを表わしたものです。

そして小宇宙といわれる私たちの体の中でも、大地の水(腎)が蒸発し雲となり(肺)…と自然と同じ動きがあることが記されています。

黄帝内経は一見すると、病に対するノウハウが書かれているようですが、実は、命を全うするための哲学が、人体を語るより多く記されています。



 

 


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